【考察】フェティーチェ十和子事業計画について
フェティーチェ十和子とは、いつも一人で女装して外出している方や、女装外出初心者の方を対象に
ご一緒に外出しましょうという思いで起ち上げた女装外出撮影サービスです。
「女装者による女装者のためのお店」です。
撮影のお手伝いをさせてもらって1回3000円としています。
女性経営者の女装サロンにお願いすると、メイク、衣装、ウィッグ、着替え、外出、撮影などすべて混みで2万~3万が相場です。
メイクだけでも5千円以上します。
それでも、女性スタッフが対応してくれるので皆様そちらに行きます。
その心理は、女装の姿でアルバイトを応募してみて分かりましたが、
やはり性的マイノリティーである女装の者が接客するというのは、男女関係なく抵抗(嫌悪感含む)がある人が多いからです。
フェティーチェ十和子は、同じ趣向の方を対象に、一緒に女装外出してお茶をしたりお写真を撮ったりしましょうという運営方針。
それは、わたしも外出初心者のころは、誰か一緒に外出してくれる方が欲しい、一人だと恥ずかしいと思って
なかなか外出出来なかったからです。
でも経営として真剣に取り組むには、需要の掘り起こしや利益が出るにはいくらの値段設定が必要なのか考えないといけません。
そこで、中途半端な気持ちで男性性で会社などで働くのではなく、真剣に女装サロンを起ち上げたらどうなるか考えてみました。

潜在的需要について
LGBTの人口比率は、5~8%です。
トランスジェンダーやクロスドレッサー、AGの方は1%とします。
1億2千万×1%=120万人
その中から女装サロンに行く人は5%とすると6万人。
全人口の0.05%
東京都内で換算すると6千人。
その中から女装者一人が運営しているサロンに行くか。
当HPを見てもらっている人は全世界ですが一日平均1000人です。
そのうち1%でも利用してもらったら10人なので可能性はあると信じています。
とある有名女装サロンは毎日平均2人お客さんが来ています。
1年間延べ730人
例えば、上記お店が20年も経営もされていることから利益が出ていると思われます。
必要経費(固定費・変動費)について
変動費は、売上に応じて計上される費用です。
女装サロンでは、商品仕入高とメイク道具、一部の水道光熱費です。
原価は、初期投資で商品仕入れとメイク道具を買えば、月3万程度で済むと思います。
なので変動費としては、クリーニング代含め毎月5万円。
固定費で大きいのは人件費とお店の家賃。
生活をする必要な給料は、15万円。
東京だと家賃は30平米10万円とします。
これだけでも、月30万円以上の経費が必要です。
女装関連アイテムの経費化
女装をしてもらうのに必要なものは経費で賄えます。
化粧やヘアメイク、着付けを学ぶ費用も教育費として費用計上出来ます。
交通費や撮影機材、パソコン、編集ソフトなどもすべて経費で賄えるので今まで使っていた女装に係る費用の大半は開業償却費や毎期経費で落とせます。
黒字化するための最低客単価
月経費が30万円なので、1日1万円以上売り上げないと利益が出ません。
副業をして15万円の人件費を10万円の給料だけで済めば、毎月売上は25万円以上、毎日8千円となります。
出張メイクや出張着付け、出張撮影、一般的な工事外注1人工(にんく)の平均日当1万円が参考になります。
女装で全性別出張着付けをされておられる方は、1回の出張着付けが1万円。
土日や七五三など繁忙期は一日3件は出張していそうです。
損益分岐点について
女装サロンの場合、仕入原価と変動費はレンタル衣裳とウィッグ、化粧品、クリーニング代ぐらいで月5万円としますと
損益分岐点は
限界利益率=1-(変動費5万円/売上30万円)×100=83%
損益分岐点売上高=固定費20万円/83%=24万円
ネット利用料や携帯代は経費で計上できない可能性があるので、広告宣伝費はゼロとしています。
減価償却費は10万円以上の衣裳で2年償却ですが、基本的に1点でそのような高額な衣裳代はありません。
経費はほとんど人件費と家賃、交通費のみとなります。

開業準備金について
開業費として、変身ルームの敷金礼金、2か月分家賃、メイクやヘアメイクの勉強代、衣装やメイク道具の準備費用などが考えられ、100万円あれば良いと思います。問題は広告費を如何に効率的に使うかだと思います。
https://j-net21.smrj.go.jp/startup/guide/service/service26.html
将来性について
将来性は無いと開業しようとは思いません。多様性がゆっくりですが広がっていますが、まだまだ日本は、家族に黙って趣味で女装という方が多く、女装をするときはサロンだけというCD,AGの方は多いと思われ、人口比1%未満というマーケットは将来も変わらないでしょう。
資格の有無について
結論的にはすべて不要です。
資格の有無については人にメイクをする場合、美容師の免許は不要です。
ヘアメイクはカットや顔剃り以外免許の必要はありません。
着物の着付けも国家資格など免許は不要です。
ただすべて有名な民間会社や団体の資格があれば信用力は上がります。
開業にあたって確認事項
・資格の有無(美容、理容、レンタル、販売、貸しロッカー、撮影スタジオ、出張撮影、出張着付け)
変身部屋&貸しロッカー事業についてこちらが参考になります。
https://camp-fire.jp/projects/view/188008#menu
・業種は何になるか
・資金の融資条件
・賃貸は事務所か店舗か
・行政への許認可が必要か(中古販売なら警察署の古物商許可)