【挑戦】男性版レセプタントで実際働きました
このブログでは十和子自身のことを正直に書いてきました。
AG女装のこと、精神障害のこと、女装で仕事を応募したこと、女装関連の起業を目指していること
そして最終ゴールとして事業の最大級イベントとして、全員女装のウーマンレスウェディングをすること。そのためには二人花嫁女装や親族役、ゲスト役はもちろんですが
ウーマンレスウェディングで食事中ドリンクを持っていったり料理を運ぶためのスタッフ、司会者やレセプタントも女装でやってもらいたいと考えています。
そのために自ら女装レセプタントとして仕事を勉強しようと何社か応募しましたが、全部落とされました。
今の日本では性別詐称か性別移行ガイドラインに沿っていない診断書で大金とリスクを伴って性別変更をしないと女装でレセプタントになることは無理です。
そこで過去バイトを経験したことや、憧れ勉強のためもあって、男性版のレセプタントを経験してみようとバイトしてみました。
フォーマル女装を憧れるものとして、結婚披露宴会場の中を見てみることは大事です。
精神科医より、1週間30時間未満しか働けない制限はありますが、今月は無職なので働いてみることにしました。
こちらの研修ビデオを何度も見ました。
実際男性版レセプタントでもやることは同じです。
違いは、女性なら許される男性客との会話や、失敗や粗相も客から大目に見てもらえやすいこと。
男性が女性より性欲が強く、性的に刺激を受けやすい生き物というのは生物学上変わりません。
男性が多い会社の宴会の場合、スリットが深いロングタイトスカートを着たレセプタントや華やかな衣装を着た女性が呼ばれるのは
男性が客の場合限定です。この需要は永遠に減らないと思っています。
明らかに女装と分かるレセプタントが気持ち悪がられる女装のレセプタントが永遠に存在し得ないことは容易に想像できます。
仕方なく男性版レセプタントで仕事を経験してみました。
わたしは女性が着用するサテンの白ブラウス、赤や紺などのベルベットロングスカートを着た女性に成りきってずっと仕事をしました。
性表現が男性なので、女性らしい仕草や声表現はご法度です。
女装レセプタントが有り得ない理由に近づいてしまいます。
おかまっぽい話し方や動きをしたら、アシスタントから注意を受けていたでしょう。
なので、女性レセプタントの制服を着ていると思い込んで仕事に励みました。
しかし、結婚披露宴の仕事に就くことは出来ず、終了後の片付けだけでした。
会場をあとにするフォーマル女性を数名見ることが出来ましたが、やはりそれどころでは無く、片付けることに必死になり、とてもフォーマル女性を堪能することは出来ません。
この会場の片付けから新規設置までを「どんでん」と言いますが、2回もやって男性はもちろん体力仕事。大きなテーブルを持ったり、重たい物を運んだり、ただの肉体労働でした。
B面では眼鏡をしていますが、ベテランバイトに「そこの眼鏡君」忙しいときには「眼鏡野郎」とも言われました。特に男性でバイトすると、このような言っていいことと悪いことの区別が出来ないものたちと一緒に労働をする確立が高くなるということになります。
一対一だと礼儀正しく普通に敬語に話すのに、複数人の前だと偉そな態度に代わる人間を何人も見てきてその都度、人間の愚かさ弱さを感じていました。団体行動が苦手な原因でもあります。
女性でも宝塚歌劇〇のようにひどいイジメなどあると思いますが、女装で働いていれば、多少の差別発言は受け入れられます。
キモイや変態など女性同士で揶揄われても、普通に受け入れるでしょう。
むしろキモイと思われないように、言われないように綺麗を目指せますので激励の言葉になりますね。
このように、男性性で中年がバイトをするとこのような言葉や態度に耐えないといけません。1日働いただけでもう洗礼を受けたわけですから、我ながら大したものだと思います。
レセプタントの気持ちを味わえるのは、披露宴やパーティが行われているときに配膳やドリンクサービスをする表舞台のときだけ。
今回は、1時間ほどレセプタントの気持ちになれましたが、残りのほとんどは男性としてこき使われたのが実情です。こうなることは分かっていましたが、やはり女性のように美しい制服を着て、エレガントに働きたいですよね。