【挑戦】夫役と出張撮影を依頼し、お宮参り女装外出をしてきました（実践編）

お宮参り女装外出の当日を振り返ります。

わたしが女装を始めた３０数年前では考えもつかなかったこと、あくまで妄想だけの世界だったことを

今回実現できたのは本当に感無量でした。

ジェンダーレスや多様性を認める社会の流れやその風潮のお陰で、

自分自身の気持ちや自意識にも変化が起こり、周りから変に思われない、思われても構わない、

もう大丈夫と思えてきたことで実現できたと思っています。ありがたい世の中になってきました。

女装趣味を謳歌することは大事なことです。ストレスや運動不足の解消、毎日の閉塞感を解消してくれます。

ひとりだと決して出来ないことも、いろいろな人の力を借りることで実現できることが女装の世界にもあります。

もっとこの趣味の世界を広げて皆様にも楽しんでいただきたいなと思っています。

話はそれましたが、当日の流れは以下のとおりです。

1.着物フルセット、乳児セットを荷造り

レンタルした訪問着フルセットは、本番当日の２日前に到着します。

今回レンタルした「夢館」さんのレンタルは、袋帯や草履バッグなどすべての小物が揃っておりますので、そのままキャリーバックに詰め替えました。

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ただ、今回は乳児（人形）と祝い着やそれに付ける小物が結構な荷物になります。

また和髪に結ったウィッグを形を崩さずに持ち運びするため、靴箱に入れました。

万が一ウィッグが崩れた場合のために、三面鏡やハードスプレー、ヘアピンなどヘアアイテムも持参。

そのため、荷物は海外旅行用の大きいキャリーバッグに入れ、さらにリュックを背負う重装備になりました。

2.デイユースにB面でチェックイン

海外旅行に行くかのような大荷物で、自宅からＢ面（男モード）で数駅向こうの現場神社の近所にあるホテルへ向かいます。

今回は、９時間５，０００円のデイユースホテルを予約しました。

でもホテルで着物を着付けをして、イベントを行ってまた戻って片付けるには６時間は最低必要です。

メイク３０分、ヘアメイク１時間、着付け１時間。今回ヘアメイクは時短に成功したので１０分ほどで済みました。

フォトスタジオと代行夫のお宮参り時間が２時間です。

ホテルに戻り、フリータイムの時間とメイクオフ（シャワー）、片付けに合計２時間は必要と考えると最低６時間掛かる計算です。

イベント時間を１時間にすればホテルのステイ時間も短く済みますが、戻ってから１時間は遊びたいですよね。

3.メイク、着付け

わたしの場合、メイクをしてヘアメイクをし、その後着付けをします。

着付けはプロなら１０分で終わらせますが、どうしても１時間は掛かります。

乳児の人形と産着、産着に付ける小物を大きな紙袋に入れます。

産着や子供のセットを先にホテルで装着するか迷いましたが、ひとりで産着を着付けするのは困難ですので、ここでは道行きを着ました。

4.代行夫待ち合わせ

代理夫は、ダークスーツを指定しており、ホテルの玄関で待ち合わせをしています。

代行夫には、着物にアップスタイルの女装した男性と伝えていますので、ロビーに下りた瞬間に見つけてもらいました。

5.写真スタジオに移動

この代行業者は、現場までの移動時間は５分以内と指定されており、なかなか難しい時間指定ですが、

丁度５分程度の場所に良い写真スタジオがあったので助かりました。

スタジオに移動する間に、細かい打ち合わせをします。

大まかな人物設定や大まかなスケジュールなどは事前に打ち合わせ済みですが、

現場までの５分の間に、２時間の行動スケジュールの詳細や、細かいルールのようなものをお話します。

6.乳児セットの装備

写真スタジオに到着し、着替えと称した乳児の子供のセットを別の部屋でします。

実際の母親は手で子供を抱えますが、片手しか使えないのは不便です。自撮りもしたいところ。

お賽銭も代理夫に渡さないといけませんし、両手は使えるようにしなければなりませんでした。

そこで、抱き着を訪問着の上から着用し、その上から祝い着を着用しました。

人形とはいえ慣れない乳児で、万が一落としてしまったら笑えませんよね。

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そして、祝い着の紐を代行夫に結んでいただきました。

このとき初めて人に着付けを手伝ってもらったので、お宮参りの母親の気持ちを実感できました。

やはり人に着付けてもらったり、何かをやってもらうと実感が違います。

7.出張撮影へ

スタジオ撮影は、後に回し、日が落ちる前に神社へお宮参りに行きました。

スタジオから徒歩２分ほどですが、道中で、たくさんの一般人に見られました。

訪問着を着てピンクの祝い着に子供を抱きかかえた人間の顔が、よく見ると男なのですのから、

何だ何だと周囲から思われていたことでしょう。

8.神社にて撮影

境内に行くまでに鳥居があり、そこで初撮影をしてもらいました。

撮影のためマスクを外したのでますます男顔を晒しており、男性が母親？子供を抱えて祝い着を着せている？

父親もいるし、ＬＧＢＴかなと、いろいろ思われたことでしょう。

平日であったため、幸い参拝客は少なくてお参りの撮影もスムーズでした。

と言っても境内には数十人の参拝客と巫女さん、神社関係者が見ています。

でも夫役とプロのカメラマンを連れているので、よくあるお宮参りに一瞬見えていたと思います。

自分は男なのにとか、恥ずかしいとか何も考えずお宮参りの母親に成りきることが正解です。

変に緊張すると顔が強張り、良い写真が撮れません。徹底的にお宮参りの母親に成りきりました。

残念ながら、祈祷は１０，０００円することと、流石に人形に祈祷してもらうのは違うと思ったためしませんでした。

9.スタジオに戻りスタジオ撮影

神社での撮影を１時間ほど取っていただき、スタジオ撮影含め５０枚の料金だったのですが、結局２００枚ほど撮影してもらえました。

残念だったのは、スタジオ撮影で、着物や産着の色を伝えていなかったため、スタジオの背景の色が衣裳に被って色飛びしていたことです。

着ている衣裳をスタジオに伝えて最適な背景や色をしっかり打ち合わせするべきでした。次回への反省です。

10.解散

きっちり２時間で撮影を終え、代理夫もそのまま現地解散となりました。

撮った写真は、ギガファイルにすべての写真をアップロードして、即メールアドレスにダウンロードのＵＲＬを送ってくれるので

現像時間やＤＶＤやアルバムの郵送や引取りの手間がなく便利でした。

神社内やホテルにある写真館や、古い写真スタジオだと写真を見るのも数日後だったりするので、わたしにはデータ受取が値段も安く付き、即納してもらえるので、一番良いと思いました。

データがあれば、あとからカメラのキタムラなどの業者にフォトアルバムや台紙付に現像してもらえるので、そちらのほうが安上がりだったりします。

11.ホテルでB面に戻る

解散してからホテルに到着したのですがトラブルがありました。

カードキーで部屋に入ろうと思ったのですが、キーがエラーになり部屋に入れません。

結局フロントにそのままの姿で行き、男声でカードキーでドアが開かないと言い、キーを交換してもらいました。

恐らくデイユースで３時間ほど部屋を空けたので、カードキーがリセットされたのだと思います。

会話イベントが無いホテルと思っていたのですが、思わぬ誤算でした。

12．今後考えられるフォーマルイベント

費用

今回のお宮参り女装では、代行業者２万円、写真入り込み５千円、交通費４千円の合計２．９万円

スタジオ撮影１．２万円、周辺撮影５千円の合計１．７万円でした。依頼に掛かった合計は４．６万円

レンタル訪問着２．１万円や子供の人形１万円、祝い着やその小物の合計は６千円　物品３．７万円　総合計８．３万円でした。

ホテルの白無垢や色打掛で本格的撮影をしましたが、出張撮影を入れると２０万円ぐらいしますので全然安いとは思います。

今後の計画

今回の経験から、代行業者と出張カメラマンを利用できるフォーマルイベントは、何があるか考えました。

結論は、倫理に違反しない範囲であれば何でも可能だと思います。

例えば、結婚披露宴の母親女装は容易にできます。土曜日の大安で大きなホテルであれば

ロビーや庭園などで隣に夫役とカメラマンに同行撮影をしてもらえば自然な成りきり女装ができます。

ただしホテル側に撮影許可は必要です。

代行業者を利用するデメリット

ただ代行業者は、お金をもらって代行をするわけですからとても厳格です。依頼側もルールに縛られます。

最大のデメリットは、撮影も代行も業者に依頼すると各々２万円以上必要と費用が高くなることです。

子供行事の難題

七五三や入学式卒業式、お受験、卒業式といった子供が主役のフォーマルイベントは多く、なりきり母親女装をするには

欠かせない存在なのですが、子供レンタルは８万円もします。

リアル七五三はとても高額なフォーマル女装外出になります。

七五三なら母親女装、祖母女装、親戚のお姉さん女装など３～４名の女装参加が可能なので、

レンタル子供分を割り勘にすればリアル七五三女装が可能なのですが、それでも高いですね。。

フォーマル女装仲間で変身、撮影をする

フォーマル女装仲間で七五三や高校生以上の入学卒業式、成人式などのイベントを女装者同志で行えないでしょうか。

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このブログを通じて、フォーマル女装仲間同士で、気軽にフォーマル女装トークをしながら

たくさん写真を取り合ってフォーマルイベントを楽しみたいですね。